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「語」業界用語
意味の正確さにこだわらず、通称(現場での呼び方)もご紹介。
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 2020/10/24   (43/52週) ちびポン
小型で正式名称が加圧ポンプという機材は、L-V(ローボリューム・エアサンプラー)よりも小さいことから、通称でミニ・ポンプ、職場の愛称で「ちびポン」と呼ばれています。

採取現場で空気を丸ごと、もしくは空気中の成分を採取するために、私どもの業種ではポンプに類する機材を使っています。
先週はその数種類あるポンプ機材のうち、ちびポンを1台新規で更新しました。(アルバック機工(株)製 DAP-15 排気速度が関東圏50Hz換算で15L/min 流量調整バルブ付き)。

ちびポンの特性は、水を含んだコンディションの空気に強いこと(吸引する手前に、水対策のトラップが要らない)。そのため、当社では排ガス測定におけるオルザットガス分析(のための採取)に用いています。

 
 2020/05/09   (19/52週) 圧力損失計算表
局所排気装置を新設する際、据付工事着工の1ヶ月以上前に労働基準監督署に工事を届け出ることが義務付けられていますが、その際の提出書類のうち、最も主役となるのが「圧力損失計算表」です。

局排は、発散源を狙ったフードのところで「定常吸込み気流」を作るために排気のダクト系(配管経路)を設けてファンを動かしますが、フードに要求される法定制御風速を満たすにあたり、「そのダクト系の『圧力損失』を勘定に入れても、このファンの馬力で規定の風速は出ます」という、製作前の机上計算も満たしておかねばなりません。圧損計算表はその計算をした証しとなる表のことです。

なお、この計算表をもとに確認すべきことが他にもあります。

◆流速が落ち過ぎないか
粉じん作業場の局排の場合、気流の速度が遅すぎる区間がダクト系の一部に出来てしまうと、そこに粉じんが堆積するリスクがあります。それを回避するためには、ダクトの太さをより細く設計したりします。

◆「静圧バランス」がとれているか
複数のフードからダクトが合流していくようなダクト系の場合、空気は自分が通るときの「ひっかかり」が少ない管ばかり狙って通ってしまうので、特定のフードはほとんど吸っていないような設備になる恐れがあります。それを回避するため、計算表では主ダクト・枝ダクトごとに静圧を小計し、そのばらつきが少なくなるよう設計します。(※実機の微調整はダンパーにより可能)

届出申請は工場など事業主が主体的に行うのですが、「圧力損失計算表」については専門的なので、もちろん設備業者(メーカー)が代理で用意します。

ちなみに私ども測定機関が定期自主検査を代行で請ける際、お借りできる場合は届出申請時の書類をインプット情報として拝見します。その際、けっこう間違った内容のものもあります。私は異なる設備業者殿の作成した圧損計算表で、ファンの上流(吸込み側)の静圧がプラスになっていたり、圧力損失がマイナスになっている例を見たことがあります。

ファンの前後のダクトを漫画チックに描くと、吸込み側では細くなり、吹出し側では太くなります。すなわち静圧(空気がダクトの内壁を押す力)はファンの上流では負圧でないと、おかしいですね。又、圧損は空気の通るときのひっかかりですから、管内が負圧だろうが正圧だろうが、プラスとして存在しないとおかしいです。

こういう書類でも、監督署の受理印が押してあります。(※受理は仮受けですからそれで良いのですが、審査後に差し替えを命じられなかったのでしょうか?)

設計とは、行きつ戻りつしながら良い形にたどりつく行為なので、書類を作成する側も、表のエクセルに潜んでいた演算式などを鵜呑みにしないことも、大切かと思われます。

 
 2020/03/28   (13/52週) 試料名の不一致を避ける
作成した分析結果の報告書・証明書が、提供後に「差し替え」の発生する場合があります。
その原因の1つに、分析精度とは関係のない「試料名の不一致」というのがあります。(作業環境測定よりも環境計量の分野で発生)

依頼主であるお客様が「プラスターボード」とおっしゃったサンプルを「石膏ボード」と記載して報告した場合は、不一致にならずに通るかもしれません。なぜなら、内容的に同じものを指しているからです。しかし、「ケイカル板」と記載した場合、ものが違いますので、不一致に該当します。

断熱材でも、ロックウールとセラミックファイバーは不一致。人造でシリコン系の繊維という意味では共通していますが、後者にはアルミナが含まれおり、明確に別モノです。

ひとたび差し替えが発生すると、廃棄物であれば施主→工務店→解体業者→産廃業者→最終処分場と多くの関係者を経て書類が戻ってくる手間も起きます。分析作業という専門分野に気をとられて、試料名の確認が抜けないよう、営業部門としても心掛けて参ります。

 
 2020/02/15   (07/52週) ダクト系とダクト径
局所排気装置や集じん機、空気清浄機にまつわる用語。
どちらも耳で聞けば「ダクト・ケイ」のため、一瞬(どちらのことかな……?)と戸惑います。

ダクト『系』のほうは、ダクトの系統全体を念頭に置いた表現。

空調の世界にマルチタイプの冷媒配管があるように、局排でも複数のフード(塗装なら塗装ブース)が1本の主ダクトへ排気を合流させていき、1台のファンで屋外排気している場合が多いです。

そういった一連の設備を、フード単体で見るのではなく、系統でとらえて議論するときに「ダクト系としてはこうなっている」などと言います。

いっぽうダクト『径』のほうは、読んで字のごとく、ダクト(断面が円形のダクト)の直径のこと。

直径を意識するタイミングは、局排の自主検査というより、当初の設計段階がメインでしょう。数値のパラメータとして、円形ダクトの直径寸法(角パイプを採用するなら、相当直径に換算した数値)を使ったり、そのほか断面積の形で試算に利用する際、ダクト径は出番があります。

 
 2020/01/11   (02/52週) ろしべすと
「ろしべすと」は、現場の用語(愛称?)です。

普段、当社で扱う石綿(アスベスト)の含有分析業務は、建材のアスベストと空気中のアスベストに大別されるのですが、「ろしべすと」は後者を指します。

◆活用例
「明後日の○○会社様の現場に行く人、車に脚立は積むの?」
「積みません。『ろしべすと』ですから。」


当社のミーティングでは、2日先ぐらいの出張予定の社用車を配車します。「現場専用車」と「営業・現場兼用車」の中から割り当てられるので、長い脚立が積めない車種も混ざっています。互いのチームの仕事の案件をつきあわせ、車種を融通し合う必要があります。

石膏ボード・外壁塗材・軒裏(のきうら)など、建材に含まれる(かもしれない)アスベストの含有量を分析する際は、検体の採取時にやや高所の作業が含まれる場合も。いっぽう空気中のアスベストの場合は、地面(床)に三脚を立て、ポンプでろ紙に空気をくぐらせる作業ですので、高所は関係ありません。つまり、脚立は要らないのです。

ちなみに、スクレーパーやバットなど、手作業系の機材を積めばよい建材アスベストの仕事に対し、「ろしべすと」の場合はポンプや(現地の電源をお借りするなら)電源ドラム等を積み込むニーズが。脚立が不要な反面、機材の総量は多いかもしれませんね。