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「達」まなび・碕達之助集
社屋にある書棚の蔵書『碕達之助集』を読んだ感想など。
(碕達之助/1885-1964 元通産大臣、東洋製罐株式会社の創業者)
年度別:2019年以前  2020年度  2021年度  2022年度  2023年度  
 
 2022/10/22   (43/52週) ドキュメント番組に達之助翁が登場
さる10月1日(土)、NHKプレミアムで放映された番組『日中2000年 戦火を越えて(後編)』のなかで、高碕達之助のことが紹介されていました。

この番組は、古来いく度も危機を迎えながら、先人たちの努力で友好関係をとり戻してきた、日中の交流史をたどるものです。作家の浅田次郎さんがナビゲーター役をされていました。

相手国を経済的にも心情的にも尊重していた人物紹介の中で、達之助翁が日本側の人物の1人として登場。LT貿易のことや、他のエピソードも紹介されていました。

近年のメディア報道で達之助翁を取り上げるケースは少ないと思いますので、貴重だったと思います。国際情勢を読み違えないためにも、両国が個人レベルで尽力した足跡を見落とさないことが大切である。番組の意図をそのように感じました。

 
 2022/09/01   (36/52週) 京セラ稲盛さんの計数的アプローチ
京セラ名誉会長の稲盛和夫氏の訃報(享年90歳)が報道されました。ご冥福をお祈りいたします。

当社に取引実績のある先ではアクテック株式会社様(アルミケース製造、枚方市)が、稲盛さんの経営手法を導入しておられるようです。門外漢の私共でも「アメーバ経営」・「キャッシュフロー」といった単語が頭に浮かびますが、アクテックさんは作業現場の工数申告票が15分刻みとのこと(過去のインタビュー記事より)。価値を生み出すにあたって、活動のモニタリングがかなり計数的になっているようですね。

高碕達之助翁のアプローチも、カンやひらめきと科学的アプローチを「(たて糸とよこ糸で)織るが如く」、組み合わせており、科学とは計数的な要素を伴いますから、稲盛さんと相通ずるのではないでしょうか?(ちなみにお二人は仏教に親しむ点も共通しています。)

会社の中の部門を、それぞれ独立した会社のように見立て、前工程から材料を買って自部門で価値を付け、後工程に販売する。その過程でこれこれの経費が伴い……、といった形で計数的にモニタリングし、「自部門の活動は単独で黒字を出しているのか?」という意識を持ちつつ操業する。そのようなアメーバ経営が軌道にのると、従業員の当事者意識や活力が大いに高まるのでしょう。

内部留保というと近年、大企業の搾取のたまもののような響きがあるのですが、そもそも会社を興して決算を繰り返していくなかで、「儲けたお金はどこに行ったのか?」、そのことを計数的に把握もしないで企業を存続させていては、打つべき手を打てていない可能性があります。起業した初年度から累積でキャッシュフローを追っていく手法は、企業活動の判断材料を大いに豊かにするのだと思われます。

両巨人の遺したアプローチ方法。直接のお弟子さん達も門前の小僧も、みんなが何らかの形で受け継いでいけますように。


 
 2022/03/05   (10/52週) 達之助翁、21世紀の国際情勢への思いは?
満州引揚げ時(1945年)やコンブ漁の操業協定(1963年)など、日本とロシア(旧ソ連)との関係に力を尽くした高碕達之助翁。

現在の国際情勢をどのような思いで見守っているでしょうか?

 
 2022/02/05   (06/52週) 高つきレモンの会、発足の報せ
当社が入会する「高碕達之助に学ぶ会」(本拠地:大阪府高槻市)の新しい活動ジャンルとして、「高つきレモンの会」が発足したと、会員向けの郵送チラシで報じられました。

達之助翁が栽培植物として日本に持ち込んだマイヤーレモン(味に特徴あり)を、同会にて高槻市ゆかりの「高つきレモン」として商標登録したとのこと。
ご希望者(趣旨からして、高槻市内の民家や事業所がおもな対象)には苗を有償にて提供し、その後、育成のサポートがあるもようです。