「創」KER創業アーカイブ
会社の歴史を各駅停車で気ままにレビュー。現役社員はこの流れの先に。
2023/05/20 (20-2/52週) 営業部より、受注キャパの現状について
TimeCard08
以前のトピックス(2022/12/16付)で、弊社における人手不足をご紹介しました(昨年10月より欠員が出たため、平常時で77%、ときに55%までマンパワーが落ち込んでいる)。その続報をお伝えします。
当初の目論見では、年明け〜年度末までに人材を若干名補充し、仕事に慣れていただいて6月の繁忙期に備える、という展開を狙っておりました。ところがリクルート活動に実りが伴わず、補充前の段階から現時点で進展のない状況です。
弊社の既存顧客の皆さまは、関連法規に基づき、定期的に環境計量や作業環境測定を行っておられます。この(社会的信用を担った)大切な案件をお預かりする弊社は、まずしっかりとこれらを消化していくことがミッションです(消化:測定および報告書の提供を遅滞なく行う)。現下の弊社のマンパワーで、はたしてこれを危なげなくこなせるかどうか。なお、業界の許認可上のことがあり、人材をアウトソーシングすることは基本的に除外されます。
かかる状況である一方、新規お取引の門戸のほうを開いたままにしておくことは、残念ながら場違いです。営業部としては断腸の思いですが、新規お取引への対応を一旦凍結せざるを得ないと考えております。その分、営業員は新規見積作業の減った時間を現場フォローに充て、受注消化の一翼を担うほうが妥当と思われます。
(ご参考:同じ北大阪エリアを拠点とする同業者には、枚方市に株式会社エンバイロ・テクノさんが居られます)
また状況が改善しましたら、第3報として「新規お取引の受付け再開」の報をお届けしたいと思います。第3報が吉報となるよう、尽力いたします。
当初の目論見では、年明け〜年度末までに人材を若干名補充し、仕事に慣れていただいて6月の繁忙期に備える、という展開を狙っておりました。ところがリクルート活動に実りが伴わず、補充前の段階から現時点で進展のない状況です。
弊社の既存顧客の皆さまは、関連法規に基づき、定期的に環境計量や作業環境測定を行っておられます。この(社会的信用を担った)大切な案件をお預かりする弊社は、まずしっかりとこれらを消化していくことがミッションです(消化:測定および報告書の提供を遅滞なく行う)。現下の弊社のマンパワーで、はたしてこれを危なげなくこなせるかどうか。なお、業界の許認可上のことがあり、人材をアウトソーシングすることは基本的に除外されます。
かかる状況である一方、新規お取引の門戸のほうを開いたままにしておくことは、残念ながら場違いです。営業部としては断腸の思いですが、新規お取引への対応を一旦凍結せざるを得ないと考えております。その分、営業員は新規見積作業の減った時間を現場フォローに充て、受注消化の一翼を担うほうが妥当と思われます。
(ご参考:同じ北大阪エリアを拠点とする同業者には、枚方市に株式会社エンバイロ・テクノさんが居られます)
また状況が改善しましたら、第3報として「新規お取引の受付け再開」の報をお届けしたいと思います。第3報が吉報となるよう、尽力いたします。
2023/05/17 (20/52週) 分析室に空調機を増設
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2023/05/10 (19/52週) 下駄箱をリニューアル
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2023/03/03 (09/52週) 溶剤の固体捕集を始める
Webmaster
先月は当社で初めて、溶剤空気の捕集に「固体捕集」を選択し、実施いたしました。現場が東京だったので、「近畿圏外での作業環境測定」という意味でもファースト・ケースです。
1年あまり前、金属加工などの製造現場ではない、ラボ系の作業場を大阪郊外・大阪本社・東京の3拠点で保有する企業様とご縁があり、まず大阪郊外の拠点で作業環境測定をお請けしていました(ISOの対策の一環)。そこから測定ニーズを全社レベルでとらえ直すことになり、大阪本社・東京も「今後は測定していこう」との意思決定をされました。その際、拠点ごとに現地業者ではなく「東京も貴社でやってくれないか?」との打診を頂きました。
当社は目下、それでなくてもマンパワーの補充に取り組んでいる最中。地元である近畿圏内のリピート案件でさえ、どうにか消化しているこの時期に、東京の案件が来たのには面くらいました。これが東京単独のご新規様であれば、間違いなくお断りしているのですが、そうもいかず、前向きに検討することになりました。
初めは現地の同業者とタイアップし、測定結果の情報を共有するような形を模索しましたが、なかなか形になってきません。それと同時進行でご担当者様の意向をよくよく確認すると、「(新幹線代は出すから)あくまで貴社に、ダイレクトに全拠点を掌握して欲しい」と強く希望されている状況のようです。
うち(の本隊)が行くのか。行けるか? いや、行かねばならぬ。行けるようにするには、どうすれば良いだろうか? 社内ミーティングを重ねました。
車で移動することは、当方の平均年齢のこともあり、却下。1室だけのために前泊など宿泊を絡めることも却下。新幹線で行くとなると、遊園地の風船屋さんのようにテドラーバッグを持って撤収するのは無理です(駅で不審物所持の疑い?)。さりとて袋を宅配で戻すのも、やめた方が良い(気温上昇時の破裂リスク、およびリードタイム日数の制約面で)。
となると、当社で前例のない「固体捕集」を選択するしかない。分析段階の設備能力は? 問題なし(活性炭から脱着できれば、あとは同じ工程)。現地の皆さんの許容度は? 恐らく問題なし(三脚を立てるため、作業者の動線確保にさし障る製造現場では難ありのところ、今回はラボ系なので)。となると、あとは測定員と機材が移動するタイムスケジュールの実現性です。
現地事業所様に、測定時間帯を昼からでご了解いただく。そうすれば、機材を測定日前日もしくは当日午前中までに宅配しておき、人は新幹線で午前中移動する。昼から入場し、測定を実施し、現地から機材を宅配返送して人はフリーで撤収する……。この形が可能です。人と機材をセパレートで動かす発想は、2年前の溶接ヒュームの個人ばく露測定で経験済みでした。
この形でご了承いただき、先月末に第1回の測定をこなすことができました。初回出張のメンバーは、経験および柔軟な発想で対応するために2名(還暦前の技術部長と最年少の女性測定員)となりました。現地では協力的に対応していただけて助かったようです。
今後の課題は2点。
(1) 宅配機材の荷造りと養生方法
三脚が少々傷んで戻ってきたので、今後はプチプチシートで入念にくるむ、等を施します。
(2) 服装面
当社のユニフォームをズボンまで着替えて訪問していると、段取りがそれなりに大変です。事業所へ入場前後に白衣、または社用ブルゾンを羽織る程度のいでたちでご容赦いただくような検討をします。
今後も分析実務を含め、新しい定型業務としてブラッシュアップしていきます。
1年あまり前、金属加工などの製造現場ではない、ラボ系の作業場を大阪郊外・大阪本社・東京の3拠点で保有する企業様とご縁があり、まず大阪郊外の拠点で作業環境測定をお請けしていました(ISOの対策の一環)。そこから測定ニーズを全社レベルでとらえ直すことになり、大阪本社・東京も「今後は測定していこう」との意思決定をされました。その際、拠点ごとに現地業者ではなく「東京も貴社でやってくれないか?」との打診を頂きました。
当社は目下、それでなくてもマンパワーの補充に取り組んでいる最中。地元である近畿圏内のリピート案件でさえ、どうにか消化しているこの時期に、東京の案件が来たのには面くらいました。これが東京単独のご新規様であれば、間違いなくお断りしているのですが、そうもいかず、前向きに検討することになりました。
初めは現地の同業者とタイアップし、測定結果の情報を共有するような形を模索しましたが、なかなか形になってきません。それと同時進行でご担当者様の意向をよくよく確認すると、「(新幹線代は出すから)あくまで貴社に、ダイレクトに全拠点を掌握して欲しい」と強く希望されている状況のようです。
うち(の本隊)が行くのか。行けるか? いや、行かねばならぬ。行けるようにするには、どうすれば良いだろうか? 社内ミーティングを重ねました。
車で移動することは、当方の平均年齢のこともあり、却下。1室だけのために前泊など宿泊を絡めることも却下。新幹線で行くとなると、遊園地の風船屋さんのようにテドラーバッグを持って撤収するのは無理です(駅で不審物所持の疑い?)。さりとて袋を宅配で戻すのも、やめた方が良い(気温上昇時の破裂リスク、およびリードタイム日数の制約面で)。
となると、当社で前例のない「固体捕集」を選択するしかない。分析段階の設備能力は? 問題なし(活性炭から脱着できれば、あとは同じ工程)。現地の皆さんの許容度は? 恐らく問題なし(三脚を立てるため、作業者の動線確保にさし障る製造現場では難ありのところ、今回はラボ系なので)。となると、あとは測定員と機材が移動するタイムスケジュールの実現性です。
現地事業所様に、測定時間帯を昼からでご了解いただく。そうすれば、機材を測定日前日もしくは当日午前中までに宅配しておき、人は新幹線で午前中移動する。昼から入場し、測定を実施し、現地から機材を宅配返送して人はフリーで撤収する……。この形が可能です。人と機材をセパレートで動かす発想は、2年前の溶接ヒュームの個人ばく露測定で経験済みでした。
この形でご了承いただき、先月末に第1回の測定をこなすことができました。初回出張のメンバーは、経験および柔軟な発想で対応するために2名(還暦前の技術部長と最年少の女性測定員)となりました。現地では協力的に対応していただけて助かったようです。
今後の課題は2点。
(1) 宅配機材の荷造りと養生方法
三脚が少々傷んで戻ってきたので、今後はプチプチシートで入念にくるむ、等を施します。
(2) 服装面
当社のユニフォームをズボンまで着替えて訪問していると、段取りがそれなりに大変です。事業所へ入場前後に白衣、または社用ブルゾンを羽織る程度のいでたちでご容赦いただくような検討をします。
今後も分析実務を含め、新しい定型業務としてブラッシュアップしていきます。
2023/02/10 (06/52週) 担当外業務の社内レクチャーから得たもの
TimeCard08
先月の末、社内でミニ・レクチャーが開かれました。
ラボの分析作業を技術部以外の人が体験するというもので、今回の対象者は役員ならびに営業部、そして内容はガスクロマトグラフの分析装置で「打つ」(試料ガスのピーク値を検量線と照合する)工程部分の体験です。
営業部の私が受講してプラスだったのは、検体を処理するサイクル・タイムを実感できたことです。(逆に、今までこれを知らずに見積書を作成していたのも考えもの?)
有機溶剤の検体の分析は、当社の場合、袋で「直接捕集」したのち、「手打ち」で分析にかけています。1検体のサイクル・タイムは、32分。これが済むごとに、技術員はキッチン・タイマーの音で呼びだされ、次の検体を分析機にセットしています。(社員食堂のない当社でランチ持参の人が多いのは、強制ではありませんが設備の停台を惜しむ面もあるのか)
◆トータル所要時間のモデル◆
〜近隣工場で、A測定点が5点・B測定点が1点の有機溶剤作業場1室〜
【社内指示書の確認】5分
【機材準備】10分
【積込み作業】10分
【移動】近隣として、30分
【現場作業】60分+入退場手続き=90分
【移動】近隣として、30分
【荷下ろし】10分
【分析作業(検体データセット)】5分
【分析作業(打つ工程)】32分×6検体=192分(3.2時間)
【分析データ解析】5分
【報告書作成】30分
【報告書ダブルチェック】10分
【押印・請求書・送り状作成】20分
--------------------------------------------
モデル時間トータル 447分(7.5時間)
モデル時間に占める分析作業(打つ工程) 192/447= 43%
こうやって仕事の所要時間を(同時処理できる部分は折り曲げて)最小の縦一列にした場合、その全長の半分弱は分析作業(打つ工程)をしていることになります。
この工程、もっと合理化できないのかな?
客先の部屋数にしても、当社は普段から何10室も扱っているのに、その室数単位よりも細かい検体単位で「手打ち」しているなんて、なかなかに気忙しい話です。
部外者から見て、いくつか収穫のある社内レクチャーでした。
ラボの分析作業を技術部以外の人が体験するというもので、今回の対象者は役員ならびに営業部、そして内容はガスクロマトグラフの分析装置で「打つ」(試料ガスのピーク値を検量線と照合する)工程部分の体験です。
営業部の私が受講してプラスだったのは、検体を処理するサイクル・タイムを実感できたことです。(逆に、今までこれを知らずに見積書を作成していたのも考えもの?)
有機溶剤の検体の分析は、当社の場合、袋で「直接捕集」したのち、「手打ち」で分析にかけています。1検体のサイクル・タイムは、32分。これが済むごとに、技術員はキッチン・タイマーの音で呼びだされ、次の検体を分析機にセットしています。(社員食堂のない当社でランチ持参の人が多いのは、強制ではありませんが設備の停台を惜しむ面もあるのか)
◆トータル所要時間のモデル◆
〜近隣工場で、A測定点が5点・B測定点が1点の有機溶剤作業場1室〜
【社内指示書の確認】5分
【機材準備】10分
【積込み作業】10分
【移動】近隣として、30分
【現場作業】60分+入退場手続き=90分
【移動】近隣として、30分
【荷下ろし】10分
【分析作業(検体データセット)】5分
【分析作業(打つ工程)】32分×6検体=192分(3.2時間)
【分析データ解析】5分
【報告書作成】30分
【報告書ダブルチェック】10分
【押印・請求書・送り状作成】20分
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モデル時間トータル 447分(7.5時間)
モデル時間に占める分析作業(打つ工程) 192/447= 43%
こうやって仕事の所要時間を(同時処理できる部分は折り曲げて)最小の縦一列にした場合、その全長の半分弱は分析作業(打つ工程)をしていることになります。
この工程、もっと合理化できないのかな?
客先の部屋数にしても、当社は普段から何10室も扱っているのに、その室数単位よりも細かい検体単位で「手打ち」しているなんて、なかなかに気忙しい話です。
部外者から見て、いくつか収穫のある社内レクチャーでした。